現在のバレーボールに導入されている「ラリーポイント制」。
これは一体どういう意味なのでしょうか。
昔の制度と比較して詳しく解説していきます。
以前、導入されていた「サイドアウト制」
「サイドアウト制」は 1990 年代後半まで使用されていたシステムです。
どんなルールなのでしょう。
簡潔に言うと、ブレイクしないと点数が入らないということです。
ただ、これでは分からない方も多いでしょう。
もう少し詳しく解説していきます。
これでもイマイチ分からないという方もいるかと思いますので図にしてお示しします。
どちらも A チームがサーブ権を持っているとします。
バレーボールが始まってから長らくこの「サイドアウト制」でしたが、1 点大きなデメリットがありました。
バレーボールは、サーブ権をもたないチームのほうが基本的に有利なため、実力がほぼ互角のチームが対戦するとサーブ権が移行するばかりでなかなか点が入らないことが多かったのです。
ただただサーブ権が移行されるだけで、点数が入らない状況では観客は盛り上がりにくいですよね。
そこで、このデメリットを解消するために「ラリーポイント制」が導入されたのです。
ちなみに、サイドアウト制の時は 15 点先取でした。
現在導入されている「ラリーポイント制」
「ラリーポイント制」は「サイドアウト制」と比べるととても単純です。
これも図にして解説します。
これも A チームにサーブ権があるものとします。
これが皆さん馴染みのルールですね。
このルールによって、プレーのペースを速めるとともに、試合時間の一貫性を高めることが出来ました。
また、1 ラリーを落とすことが相手チームに 1 点を献上してしまうことに繋がるため、より緊張感のある試合となりました。
ちなみにこの「ラリーポイント制」は 1999 年から国際大会で導入されました。
馴染み深いこのルールですが、発足からまだ 20 年ちょっとしか経っていないのです。
参照
Pakmen (カナダのクラブ) ホームページ https://www.pakmen.com/
Vリーグホームページ https://www.vleague.jp/topics/news/column/
スポーツ辞典 https://s-words.net/w/E382B5E382A4E38389E382A2E382A6E38388E588B6.html