最近では日本国内でもポピュラーなスポーツとなってきたバレーボールですが、その歴史はどういったものなのでしょうか。
バレーボールの歴史
発祥国
バレーボールの発祥国は、アメリカ合衆国です。
開発者
マサチューセッツ州のキリスト教青年会 (YMCA) (*) のインストラクターを務めていた、
ウィリアム G. モーガン (1870 ~ 1942 年) という人物です。
*現在は約6500万人以上が活動する世界最大規模の非営利団体。職業教育、語学教育、健康教育、野外教育、保育事業、国際交流活動など、幅広く事業展開している。
初めは「ミントネット」という名前だった
当時アメリカでは、バスケットボールが発展し始めていました。しかしながら、これは若者メインのスポーツであり、30 代以降のビジネスマンには激しすぎるスポーツでした。
そこでモーガン氏は、バスケットボール・野球・テニス・ハンドボールの要素をブレンドして、物理的接触の少ない、独自のスポーツである「ミントネット」を開発しました。(のちのバレーボール)
ゲームの目的は、高いネット上でボールを動かし続けることでした。
「バレーボール」と提案したのは別の人物
この新しいスポーツのデモンストレーションを見て、モーガン氏の説明を聞いた後、スプリングフィールド大学のアルフレッド T. ハルステッド教授が、ボレー (*) という性質に着目し、「バレーボール」という名前に置き換えることを提案しました。
その後、モーガン氏との会議でこの名前が可決されました。
*空中に浮いたボールを、地面に着く前に直接ヒットすること。 (引用:Wikipedia)
バレーボールを採用した初めての外国は「カナダ」
その後、YMCA の体育の教員によって、アメリカ合衆国全体でバレーボールが採用となりました。
そして、同時期に隣国であるカナダ全土にも広まっていきました。このカナダがバレーボールを採用した最初の外国となりました。
その後、ヨーロッパ、南アメリカ、アフリカ諸国、中国、日本とバレーボールは広まっていきました。
FIVB は 1947 年に設立
国際バレーボール連盟 (FIVB) は 1947 年、14ヵ国の代表者がパリに集まり設立されました。
本部は当時パリに設立されましたが、1984 年スイスのローザンヌに移転しました。
FIVB 主催の世界選手権が始まる
最初の世界選手権は男子は 1949 年、女子は 1952 年に開催されました。
1964 年以来、どちらもオリンピックと共にバレーボールの最大のイベントとなっています。
最初のオリンピックは「東京」
1959 年にミュンヘンで開催された IOC 会議にて、バレーボールはオリンピックのメダルスポーツとして採用されました。
そして、1964 年の東京オリンピックにて初めて男子 10 チームと女子 6 チームで試合が行われました。
男子ではソ連 (現:ロシア)、女子は日本が初めての金メダリストとなりました。
現在は8億人もプレイヤーのいる最大規模のスポーツへ
現在では、バレーボールを少なくとも週に 1 回プレーする人は、世界中に 8 億人もいます。
それだけバレーボールは世界で発展を遂げてきたのです。
日本においても、バレーボール男子代表の躍進や、漫画・アニメの「ハイキュー!!」の人気のおかげでバレーボールへの関心も徐々に増えてきたのではないでしょうか。
しかしながら、日本における人気スポーツは野球、サッカーが根強く、バレーボールの発展はまだ不十分だと感じます。
これからの日本のバレーボールがより発展することを願いつつ、私もその一員になれたらと思います。
参照
ブリタニカ国際大百科事典 – volleyball https://www.britannica.com/sports/volleyball
NCVA – History of volleyball https://ncva.com/info/general-info/history-of-volleyball/
FIVB – History https://www.fivb.com/en/thefivb/history