先日、サッカーのワールドカップによって日本中が大いに盛り上がりました。
各局のワイドショーなどでは毎日のように取り上げられていましたよね。
一方、バレーボールはどうでしょうか?
ワールドカップが行われていてもワイドショーに取り上げられることはなく、スポーツニュースで結果を取り上げられるばかり。
この違いは一体何なのでしょう?
サッカーとの違いを比較しつつ、バレーボールのワールドカップ盛り上がらない理由を考えていきます。
サッカーとバレーボールの違い
ゲーム性
バレーボールは先に25点という点数が決まっており、その点数になるまで競い合います。
一方で、サッカーは1点を取るかどうかのスポーツです。
バレーボールとサッカーでは 1 点の重みが違います。
その1点を取れるかどうかの緊張感・1 点を取った時の高揚感に観客は熱狂するのかもしれません。
競技人口
サッカー : 高校男子 3952 校
バレーボール : 高校男子 2546 校
最近バレーボールをする子供たちが増えてはきていますが、それでもこの数字を見るとまだまだサッカーは日本男子のメジャーなスポーツなのでしょう。
また、サッカーは 1 チーム 11 人、バレーボールは 1 チーム 6 人というところからも、経験者はサッカーの方が多いことが分かります。
スタジアムの規模
サッカー : 例) 日産スタジアム 72000 人
バレーボール : 例) 有明アリーナ収容人数 15000 人
収容できる人数が多ければ多いほど、それだけ熱狂するファンが多いというのと、お金を生み出すことが出来ます。つまり、次の項目に繋がってきいます。
お金
サッカーとバレーボールの給料はどれ程違うのでしょうか?
サッカー
海外:メッシ選手 約 121 億円
吉田麻也選手 2 億 1000 万円
日本:長友佑都選手 9000 万円
酒井宏樹選手 1 億円
バレーボール
海外:レオン選手 1 億 8000 万円
シモン選手 1 億 2000 万円
日本:640 万〜780 万円
お金を生み出せる=それだけ盛り上がるという意味だと考えています。
海外でもこれだけの差があるので、どれだけサッカーの人気があるかが分かります。
プロ選手の数
日本のサッカー選手のほとんどはプロですが、バレーボール選手のほとんどは実はプロ選手ではありません。
プレー自体がプロではないと言っているのではなく、プロ契約ではないということです。
現在日本の最高峰である V1 はプロリーグではないのです。
ほとんどの選手は、会社員として働きながらバレーボールをしているような状況です。
これが先程話したバレーボール選手の収入の低さにも繋がってくるのです。
暴力性
バレーボールとサッカーという競技で違う点と言えば、人と人とがぶつかり合うスポーツか・そうではないかだと思います。
ラグビーワールドカップが日本で開催された時も大いに盛り上がりましたが、やはり人の心理として人と人がぶつかり合うスポーツは盛り上がるのだと思います。
サッカーは接触によるファールシーンや乱闘などが頻繁に起こりますが、バレーボールはほとんどありません。
そういった面でバレーボールはとても健全なスポーツと言える一方で、観客からしたら少し物足りなさを感じるのかもしれません。
スター選手の数
世界中で有名なスター選手もサッカーには多いのが特徴です。
スポーツの世界長者番付を見ても上位にはメッシ選手やロナウド選手などのスター選手が入っています。
一方でバレーボールはどうでしょうか。
海外で有名な選手も日本では全然知らいない人が多いのではないでしょうか。
また、日本人選手を見てもサッカーの方が有名選手が多いのではないでしょうか。
テレビにおいてもサッカー選手の方が出ていることが多いですよね。
海外進出している選手の数
スター選手の数に付随しますが、やはりバレーボールは海外進出する日本人選手の数が少ないです。
海外で活躍すればそれだけ話題として上がりやすいですよね。
石川選手を皮切りに、昔と比べれば海外進出している選手は増えてきましたが、サッカーと比べるとまだまだ少ないというのが印象です。
その原因として考えられる 1 番の要因は日本人の体の大きさではないでしょうか。
バレーボールはいくら技術が高くても、身長が高くなければ試合に出してもらえません。
2m 越えの選手がうじゃうじゃいる世界です。
180cm 台の選手ではなかなかレギュラーにはなれません。
つまり、日本人の身長では不利というのが今の現状です。
一方で、サッカーは身長が高ければそれだけ有利な場面はありますが、バレーボールほど重要ではありません。
現に、スーパースターのメッシ選手は身長 169cm です。
そういった意味では、サッカーは技術を磨けば海外進出をしやすいと言えます。
バレーボールのワールドカップが盛り上がらない理由、盛り上がるためには
以上のことをまとめると、バレーボールという競技の特性が盛り上がりに欠けてしまう部分があり、観客がなかなか入らない結果、収益性が見込めず、小じんまりとしてしまいます。日本ではバレーボール選手としてプロ契約もできないため、収入面での夢がありません。
これがループしていて抜け出せない状況なのではないかと推察します。
バレーボールのワールドカップが盛り上がるためにはどうしたらいいでしょうか。
それは日本人の熱しやすい性格を利用するしかありません。
ワールドカップで優勝すればバレーボールブームが来ることは間違いないでしょう。
また、vリーグのプロ化をしようとしているみたいなので、そこの点にも注目していきたいですね。(詳細はこちら)